ココアバターの結晶は6段階あり、もっとも美味しいのは5番目のV型だそうです。
バレンタインデーはなぜ2月に?チョコレートの美味しさを科学する
ココアバターの結晶は「I(1)型」から「VI(6)型」までの6段階に変化する。 数字が大きな型の結晶が多く含まれるほど、チョコレートは固くなる。 また、温度が低くなるほど大きい数字の型の結晶が増える。
6種類のうち、もっとも美味しい、すなわち食感が優れているのは「V(5)型」だという。 「IV(4)型」ではまだ柔らかすぎで「VI型」では固すぎ。「V型」の結晶の融点は約33度なので、夏以外の常温では溶けないが、口の中に入れると体温でうまくとろける。 融点が約36度の「VI型」は「溶けなさすぎ」なのだ。
ココアバターの結晶の変化は「不可逆」の性質があるという。 市販のチョコレートの「V型」結晶を加熱して溶かしても「V型」のままであり、それを再び冷やすと「VI型」になってしまう。
ココアバターの結晶変化は不可逆的なんですね。
手作りチョコレートの難しさが、ちょっとわかったような気がします(笑)。
参照
バレンタインデーはなぜ2月に?チョコレートの美味しさを科学する - ニュースイッチ
食品物理学の視点から解説「チョコレートはなぜ美味しいのか」(集英社新書)
ためしてガッテンのチョコレート特集「傷が治る、整腸作用、血圧低下」
融点が38度、口の中で溶けて、手のひらで溶けないチョコレート
ダークチョコレートの最前線、融点を6度上昇させる「アクティコア(ACTICOA)」