バリーカレボー(Barry Callebaut)社は「ルビー」というカカオ豆を原料とするピンク色の新しいチョコレートを発表しました。

バリーカレボー(Barry Callebaut)は、ネスレ( Nestlé)が80年以上前にホワイトチョコレートのバーを作って以来、チョコレートの新しい色を考案しました。 ピンク系の色合いとフルーティな風味を持ち、「ルビーチョコレート」と呼んでいます。
このピンク色は、全く自然のもので、加工中に抽出された粉末に由来するものです。 他の果物や着色料は加えられていません。
消費者調査を通じて、英国、米国、中国、日本で製品をテストし、チョコレートの新興市場である中国の消費者にアピールする可能性があるという結果が得られたそうです。
果たして、日本の消費者には受け入れられるでしょうか?! 自然のピンク色であるならば許せる気もしますが、全ては味や健康に良いうかどうか次第ということになるのだと思います。
2025〜2026年の最新情報
ルビーチョコレートをめぐる状況はずいぶん変わりました。当時「果たして受け入れられるだろうか」と半信半疑だった日本の消費者も、今ではすっかりルビーチョコレートに親しんでいるようです。
日本でもすっかり定着し、気軽に買えるように
2025年現在、ルビーチョコレートは日本でも広く流通し、気軽に購入できるようになりました。
業務用では、バリーカレボーのルビーチョコレートRB1のカレット500gがYahoo!ショッピングなどで販売され、「近郊店舗店頭にないので、こちらでお世話になりました」というレビューが寄せられています。また、訳ありの割れチョコ1kgが5,600円(税込)で販売されるなど、お得な商品も登場しています。
コンビニでも、チロルチョコ ルビーチョコレートがファミリーマートなどで販売されており、手軽に試せるようになりました。
専門店では、MAGIE DU CHOCOLATの「NO.4 ルビー 8個入」が1,600円(税込) で販売されています。
バリーカレボーの新製品:Ruby RB2とRuby Chocolate Max
バリーカレボーは、2017年の最初のルビーチョコレート発表から、さらに進化を続けています。
2026年には、Ruby RB2という改良版が登場しました。これは「従来のルビーチョコレートと比較して、より強烈でスパイシーな酸味のあるノート」を持ち、「口の中で味の爆発」を体験できるとされています。
また、Ruby Chocolate Max(低粘度) は、「より強烈な感覚的な喜び、フレッシュなベリーの果実味の高い緊張感と、より暗い色合い」が特徴です。
Van Houten Ground Rubyは、世界初のルビーチョコレート飲料パウダーとして発売されました。
ルビーチョコレートの健康効果:科学的な知見
当時「健康に良いかどうか次第」と書きましたが、2025年までに、ルビーチョコレートのフェノール化合物に関する研究が進みました。
2020年に『Food Research International』に掲載された研究では、ルビーチョコレートは、総フェノール含有量ではミルクチョコレートとホワイトチョコレートの間に位置するが、抗酸化能はミルクチョコレートよりも高いことが確認されました。これは、フラバン-3-オールとプロアントシアニジンの含有量が高いためと考えられています。
2025年の研究では、ルビーチョコレートに含まれるエピカテキンとプロシアニジンB2のレベルが、ミルクチョコレートよりも高いことが確認されました。また、ルビーチョコレートは、定量化可能なカフェイン酸を含む唯一のチョコレートであることも報告されています。
さらに、研究ではルビーチョコレートに使用されるカカオ豆は、発酵が行われていないか、発酵期間が短い可能性が指摘されています。カカオ豆の発酵中にフラバン-3-オールは大幅に減少するため、発酵が短いほど、より多くのフラバノールが残るんですね。
アジア太平洋市場の急成長
ルビーチョコレートのアジア太平洋市場は、2024年の時点で約7,000万ドルと評価され、2033年には1億1,117万ドルに達すると予測されています(CAGR 6.65%)。
特に中国市場は、2024年に2,378万ドルから2033年には4,251万ドルへと成長し、CAGR 6.73% で拡大する見通しです。
2026年のBBC Good Foodの記事では、「このチョコレートは棚から消えたが、2026年に復活する時が来るかもしれない」と題し、ルビーチョコレートの市場動向が特集されています。
まとめ
| テーマ | 2017年当時 | 2025〜2026年の知見 |
|---|---|---|
| 日本での入手 | まだ限定的 | コンビニ、通販、専門店で気軽に購入可能 |
| バリーカレボーの製品 | 初のルビーチョコレート | Ruby RB2、Ruby Chocolate Max、Van Houten Ground Ruby |
| 健康効果 | 未知数 | 抗酸化能はミルクチョコより高い。エピカテキンとプロシアニジンB2が豊富 |
| メカニズム | 言及なし | 発酵期間が短いためフラバノールが多く残る |
| アジア太平洋市場 | 言及なし | 2033年に1億1,117万ドルへ(CAGR 6.65%) |
| 中国市場 | 開拓の余地あり | 2033年に4,251万ドルへ(CAGR 6.73%) |
参照
ピンク色のチョコレート、スイス大手が独自製法で開発 - CNN
Barry Callebaut reveals the fourth type in chocolate: Ruby - Barry Callebaut
Don’t Call It Pink Chocolate - Bloomberg
融点が38度、口の中で溶けて、手のひらで溶けないチョコレート
ダークチョコレートの最前線、融点を6度上昇させる「アクティコア(ACTICOA)」
バリーカレボーがベルギービールの発酵テクニック応用し、カカオを香り高いチョコレートに
追加の参照
- Ruby chocolate: A study of its phytochemical composition and quantitative comparison with dark, milk and white chocolate - Food Chemistry (2020)
- Asia Pacific Ruby Chocolate Market Size, Share & Growth Report By 2033 - Deep Market Insights (2026)
- China Ruby Chocolate Market Size, Share & Trends Report By 2033 - Deep Market Insights (2026)
- Japan Ruby Chocolate Market Size, Share & Growth Report By 2034 - Deep Market Insights (2026)