アメリカ合衆国農務省(USDA)は、 2012年5月16日に、ORACデータベースを撤回すると発表していますね。
肩透かしにあった気分(笑)。ORAC値は、信憑性のあるものではなかったのでしょうか?
米国農務省の栄養データ研究所(NDL)は、ポリフェノールを含む特定の物質の抗酸化能を示す値(ORAC値)が人間の健康に関係がないという証拠を元に米国農務省のORACデータベースを削除しました。
ORACとは、食品などに含まれる抗酸化物のラジカル捕捉活性を数値化した指標の一つでです。
撤回の理由を簡単にまとめると、
結局、人間、わかっているようで、何もわかってはいないということでしょう。
ORAC値が全く健康に関係ないとは思いませんが、数値の高い食材だからといって、健康に寄与してくれるとは限らないということですよね。いい勉強になりました。
人間の体は複雑。そして、この世はカオス。健康的な食事をしていれば、長生きできるというわけでもありません。ましてや、善人が長生きするわけでもない不条理。
というわけで、再び、結論が出ました。
結局、好きなものを食べて、楽しく、ストレス無く生きていくというのが良さそうです(笑)。
参照
Oxygen Radical Absorbance Capacity (ORAC) of Selected Foods, Release 2 (2010) - USDA
食品の抗酸化力評価の提案 ~ ORAC分析を中心に ~ - 財団法人食品分析開発センター
USDA によるORAC データベースの撤回(PDF) - 抗酸化物の活性、効能に関する話題
Oxygen radical absorbance capacity - Wikipedia