カカオの起源が古いと、何が良いのでしょうか?
専門家は、カカオが遺伝的に多様であるため、世界的な供給危機に十分耐えられると考えているようです。
カカオは、3000年前に中央アメリカに起源を持つと考えられていました。
しかし、専門家により、実際は1千万年も前に起源を持つことがわかりました。
チョコレートは文字通り「神々の食べ物」を意味し、カカオの木(テオブロマ・カカオ Theobroma cacao)からとれるカカオ豆から作られます。
主なカカオの生産地域は、西アフリカ、南米、東南アジア、太平洋地域で、気候変動、害虫などの病気に対して脆弱で、政治的にも不安定な地域です。
多くの作物に共通する問題ですが、害虫や病気に弱いのは、遺伝的変化の欠如であると考えられてきました。
遺伝的変異の欠如は、カカオ種の長期的な持続可能性を危うくし、気候変動による供給リスクを増すことになります。
研究の結果、カカオはテオブロマ属の中でも最古の種の一つであり、約1千万年に進化したことがわかりました。
カカオの木が、今日、アンデス山脈の両側に分布するのは、アンデス山脈がまだ急峻な山々に隆起する前に起源を持つとするならば、簡単に説明することができます。
進化の起源が古いことは良いニュースです。
カカオの野生個体群が生息地に適応して、遺伝的に多様化するのに十分な時間があったことを示唆しているからです。
南アメリカ大陸を横断するカカオの野生個体群から、病気や気候変動への耐性種を作り出すことができ、更には、チョコレートの新しい味を作ることができる遺伝的多様性を持つ可能性が考えられるからです。
まさにカカオは、可能性を秘めた「神々の食べ物」ですねぇ。
カカオの新しい味の可能性にも期待しましょう(笑)!
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