リッチでクリーミーな食感とその独特の味覚で、チョコレートは、数千年前に存在していた古代文明から、世界中の多くの人々を魅了してきました。

Chocolate: It’s life and journey

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チョコレートは、ほぼ4000年前、中央アメリカで栄えたオルメカ文明ではじめて食されました。 熱帯で育つカカオの木から鞘を採取し、割り開くと、各ポッドの中に20~50のおいしいカカオ豆が発見されたのです。

苦い豆を捨てる代わりに、彼らは何とかそれらを食べるための方法を考案しました。 当時考案された方法は、現在でもカカオ豆を食するのに利用されています。

オルメカ文明では、はじめて、科学的に、乾燥、発酵、焙煎、豆を粉砕するプロセスが発見されました。 やがて、濃厚な液体飲料の形をとり、食されるようになりました。

その後、このカカオ豆は、マヤ文明南西アメリカ文明アステカ文明に受け継がれました。 チョコレートの歴史を見ると、儀式の際に飲料として食され、神聖な食べ物として考えられていたことを示しています。 この濃い色をした薬液は、古代文明では、儀式の際に生贄の血液と混ぜ合わされました。

ラテン語で、テオブロマカカオは、神々の食べ物と訳されます。 カカオが、貴重品であったことを示しています。 それは神秘的な食べ物で、当時の王族のみが食べることができた自然の恵みでした。 彼らはカカオの効能を発見し、治療薬と考えるようになりました。


ほぼ4000年後の現在、チョコレートは何世紀にもわたり、受け継がれ、多くの国々で食されています。 古代から現代へ、チョコレートは、人々の時代と習慣に応じて様々な形態に変化してきました。

現代のチョコレート生産においては、多くのことが変わりました、 しかし、核となる抽出方法は、古代に食された方法と同じままです。


現代では、カカオの木は中央アメリカやアフリカの赤道付近の小さな農場で栽培されています。 カカオ栽培は、過酷な太陽光と風からその木を保護し、繊細な条件で栽培しなければなりません。

カカオポッドが熟すと、ポッドを割って、カカオ豆を取り出します。 この後、カカオ豆は発酵の過程を経て、洗浄、乾燥し、焙煎されます。 袋詰めされたカカオ豆は、その後、海を越えて、スウェーデン、カナダ、ヨーロッパ、アメリカなど、世界中のさまざまな国に輸出されます。


もはや、チョコレートは、神々をなだめるために儀式で使用される、希少で神秘的な「神々の食べ物」ではありません。 しかし、チョコレートで見つかったテオブロミンは、脳を刺激し、リラックス効果によって疲労を回復し、気分を高揚させます。 チョコレートは、毎年、300万トンが消費され、世界中で食されるまでになっています。


よく「中国四千年の歴史」と耳にしますが、チョコレートも負けていませんね。

今までその知恵を受け継いできてくれたご先祖様に、心から感謝です。


参照

Chocolate: It’s life and journey - Guardian Liberty Voice

オルメカ - Wikipedia

マヤ文明 - Wikipedia

インカ帝国 - Wikipedia

アステカ - Wikipedia

テオブロミン - Wikipedia