味わい・試食記録
明治 ザ・チョコレート「華やかな果実味エレガントビター」を食べ比べ
明治 ザ・チョコレート「華やかな果実味エレガントビター」をショサイのヘルシーチョコレートと食べ比べてみました。
Meiji THE Chocolate(明治 ザ・チョコレート)

今頃、遅いと笑われそうですが、自分で買って食べてみようとは思わなかったので、この時期の試食、食レポとなりました。
さて、早速、感想です。
最初にチョコレートを口に含んだ際の、カカオの酸味と香りは、さすがに賞を受賞しただけあって、美味しいと思いました。 「華やかな果実味」とある通り、フルーティーな酸味を、見事に表現していると思います。 今までにない、大人のビターチョコレートとして楽しめる仕上がりと言っていいでしょう。
ただ、一点、難点を挙げるとするならば、乳化剤の成分なのか、大豆の成分なのか、キャラメルのような安っぽい後味が残ってしまう点でしょうか。 ショサイのヘルシーチョコレートの味に飼い慣らされてしまっている自分の偏見も大いにあると思いますが、素晴らしいダークチョコレートだけに、その点が、残念な点かなと思います。
今回、明治 ザ・チョコレートには、非常に興味を持ったので、また近いうちに、別の味を試してみたいと思います。
2025〜2026年の最新情報
あれから9年近くが経ち、明治 ザ・チョコレートをめぐる状況はずいぶん変わりました。当時「乳化剤の後味が残念」と書いたその点についても、今はより深い理解ができるようになっています。
乳化剤の役割と、Bean to Barとの違い
当時「乳化剤の成分なのか、大豆の成分なのか、キャラメルのような安っぽい後味が残る」と書きました。この点について、日経トレンディの記事が詳しく解説しています。
明治 ザ・チョコレートには乳化剤が使用されている一方で、ダンデライオン・チョコレートやエミリーズチョコレート奥沢などのBean to Barブランドには含まれていないことが確認されています。明治によると、「乳化剤は原材料の安定性を高め、ブルーミング(チョコの表面が白く変色してしまうこと)を起きにくくするために使用している」とのこと。
エミリーズチョコレート奥沢の澤村氏は「『余計なものは使いたくない、なくてもいいものは使わない』という方針なので乳化剤を使っていない。だから温度管理はシビアになるし、湿度の高い梅雨の季節は気を使う」と語っています。つまり、オールシーズン、コンビニでもスーパーでも手軽に買えるという条件を満たすためには、乳化剤は必要不可欠なのだそうです。
当時感じた「キャラメルのような後味」は、乳化剤によるものだった可能性が高いですね。でも、それは安定供給のための合理的な選択でもあったわけです。
明治 ザ・チョコレートの現在:カカオ産地別の展開へ
当時「華やかな果実味エレガントビター」はブラジル・トメアスー地方産のカカオ豆を中心に使用し、低温浅煎りロースト製法で華やかな香りとフルーティーな味わいを引き出した商品でした。2018年にはドミニカ共和国産カカオをブレンドし、華やかさの中に力強い酸味とフルーティー感を味わえるようリニューアルされています。
2021年9月のリニューアルでは、「明治 ザ・チョコレート」シリーズがカカオ産地別の展開に生まれ変わりました。「ベネズエラカカオ70%」「ブラジルカカオ70%」「ペルーカカオ70%」「ドミニカ共和国カカオ70%」の4種類で、それぞれの産地の香味特長が楽しめるようになっています。
また、2026年には「meiji THE Cacao」 シリーズとして、ナッティカカオ、フローラルカカオ・ラテ、フルーティカカオ、フルーティカカオ・ラテの4品が展開されています。
国際的な評価はさらに高まっている
当時「賞を受賞しただけあって」と書きましたが、その後の受賞歴はさらに輝きを増しています。
2025年のインターナショナルチョコレートアワードでは、「The Cacao Madagascar 70」がグランドジュリーファイナリストに選出されました(84.97点)。また、「Meiji the Cacao Madagascar 51」もプレーンオリジンミルクチョコレート部門のグランドジュリーファイナリストに選ばれています(88.70点)。
iTQi(国際味覚審査機構)では、2018年度優秀味覚賞を「ザ・チョコレート」シリーズ全品が受賞し、「ベルベットミルク」は3年連続の三ツ星受賞に与えられる「クリスタル味覚賞」 も受賞しました。
サステナブルな取り組みも加速
当時は「美味しい」「後味が残念」という味の評価が中心でしたが、今はカカオの持続可能な調達にも注目が集まっています。
明治は「明治サステナブルカカオ豆」として、ベネズエラ、ブラジル、ペルー、ドミニカ共和国の4カ国で2026年度までの支援目標を設定しています。たとえばベネズエラではカカオ苗木24万本の寄贈、ブラジルでは肥料5万袋の寄贈、ペルーでは発酵箱60台の寄贈、ドミニカ共和国では資源ごみ分別回収箱99箱の寄贈が目標として掲げられています。
また、ブラジルでは「森をつくる農業」と呼ばれるアグロフォレストリー農法を採用し、カカオの苗木を他の植物と一緒に植えることで、豊かな森とともにカカオを育てる取り組みが進められています。
まとめ
| テーマ | 2017年当時 | 2025〜2026年の知見 |
|---|---|---|
| 乳化剤 | 後味が残念 | 安定供給・ブルーミング防止のための合理的選択。Bean to Barとの明確な違い |
| カカオ産地 | ブラジル・トメアスー中心 | ベネズエラ、ブラジル、ペルー、ドミニカ共和国の4カ国展開 |
| シリーズ名 | 明治 ザ・チョコレート | meiji THE Cacaoとして展開 |
| 国際的評価 | 受賞歴あり | iTQiクリスタル味覚賞、インターナショナルチョコレートアワードグランドジュリーファイナル |
| サステナビリティ | 言及なし | 2026年度までの支援目標。アグロフォレストリー農法採用 |
振り返ると、あのとき感じた「乳化剤の後味」は、「手軽に買えること」と「素材の味を活かすこと」の間の、メーカーの葛藤だったのかもしれません。そして今、明治はサステナブルなカカオ調達や産地別の香味展開へと、その歩みを進めています。
チョコレートの「美味しさ」は、味覚だけでは測れないということですよね。その背景にある素材へのこだわり、生産者への想い、そして手軽さとのバランス。どれを取るかは、私たち消費者の選択にかかっているんですね。
参照
Meiji THE Chocolate(明治 ザ・チョコレート)
割り方によって味が変わるチョコレート「明治 ザ・チョコレート」
「インターナショナルチョコレートアワード」2016年アジア・アメリカ大会の結果
明治のBean to Barチョコレート「ザ・チョコレート」
追加の参照
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この記事は2026年10月12日に内容を見直しました。 健康に関する情報は、医療の代わりになるものではありません。編集の方針は運営者情報をご覧ください。 誤りに気づかれた場合はお知らせください。